HPを移転しました。10秒後に新しいHPに移動します。

以下は、新しいHPのURLです。移動しない場合、こちらをクリックしてください。

http://engan.cmes.ehime-u.ac.jp/index.html


















どんな研究を行っているのか?
 環境問題は化学や生物学の問題と考えられがちですが、実は多くの環境問題は海水や大気の運動という物理的現象の解明なしには理解できません。また、環境問題の本質を深く洞察するためにも物理的な考え方は非常に重要です。
 私たちは、潮汐流や海流などの海水の運動を扱う海洋物理学を専門の中心に
  ・ 海の生態系や物質循環のメカニズム
  ・ 有害化学物質の輸送・拡散のメカニズム

  ・ これらに関連した環境問題のメカニズム
などについて他分野と連携し研究しています。

 研究の手法は、船舶を用いた現地観測、人工衛星や航空機によるリモートセンシング、先端技術による海洋長期モニタリング、高精度数値モデルによる数値シミュレーションやこれらに基づく理論の展開など様々です。

 近年の中心的課題は、地球温暖化などの地球規模の環境変動が沿岸域の流れのシステムや生態系・物質循環に及ぼす影響を解明することです。この課題を中心に、現在は下記のような関連課題に取り組んでいます。

● 瀬戸内海
   急潮(外洋域の黒潮が沿岸域へ進入する現象)の予報
   急潮に伴う生態系応答機構の解明
   高頻度・広域時系列データを用いた急潮進入速度解析
   ミズクラゲの長期モニタリング・環境要因と出現頻度の解析
   伊予灘の底部冷水ドームと栄養塩循環の解析
   計量魚群探知機を用いたシラスの時空間分布の解析
   集中豪雨による海洋生態系への影響に関する研究
   環境変化と大規模赤潮に関する研究

数値モデルを用いた研究
   高解像度数値モデルを用いた潮流シミュレーション
   日本周辺広域の生態系・物質循環のシミュレーション
   瀬戸内海の生態系・物質循環の観測とシミュレーション
   東シナ海の生態系・物質循環の観測とシミュレーション
   地球温暖化に伴う瀬戸内海の水温・藻場変動シミュレーション

気象と海
   海陸風と海面水温の関係に関する研究
   佐田岬周辺の冷水域と大気構造に関する研究

高知県室戸沖の海洋深層水
   深層水高頻度時系列データからの海洋物理変動機構解析

長期的な環境変動解析
   北太平洋の50年スケールの環境変動解析
   青森沖海底堆積物を用いた1万年スケールの環境変動復元
   別府湾堆積物を用いた2千年スケールの環境変動復元
   中世温暖期の瀬戸内海の低次生産に関する研究
   大気降下物による湖沼生態系への影響に関する研究

陸域の水と沿岸海域の水
   海底湧出地下水が沿岸域に及ぼす影響の評価
(c)2003 Division of Environmental Dynamics, CMES, Ehime Univ.